クリーンハンズの原則

クリーンハンズの原則

◆イギリスの衡平法上(こうへいほうじょう)の原則で、「衡平法の救済を求める者は、汚れない手をもって訴えなければならない」という考え方に基づくものです。衡平法とは一国内の全市民に共通して適用される法のことで、一部の地域あるいは身分にのみ適用される法と対比されるものです。

◆クリーンハンズの法則は民法第708条に規定する不法原因給付に該当するものです。そこでは「不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。ただし、不法な原因が受益者についてのみ存したときは、この限りではない」と規定しています。

◆例えば、実際にあった事で、高校生の息子が自分の母親の殺人を友達に30万円で依頼した事件がありました。その母親は殺されてしまいましたが、仮に未遂に終わっていた場合、殺人が実行されなかったとしても、30万円の返還を請求することはできないということです。

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