宝石のクーリングオフ

宝石の販売をする悪徳業者たちとは

事前に電話などで連絡を取って外に呼び出し、ファミレスや喫茶店、あるいはホテルのロビーなどまで連れて行き、ほぼ価値のない宝石を高額で売りつけてくる悪徳業者がいます。

よくある業者の最初の言葉は、「素敵な宝石やアクセサリーがあります。ただ見て頂けるだけでいいので、時間があれば来て頂ければ助かります。」などです。

あらかじめ興味のありそうな消費者を探して連絡してくるので、業者の言うままに連れ出される方もかなりいるようです。

連れ出された先では、「今日は遠くから来ているので是非お願いできないでしょうか。」など、消費者の同情をさそったりすることもあります。

消費者側が興味のない様子を見せると、急に態度が変わり、「せっかく遠くから来ているのに、買っていただけないのでは、私も会社には帰れません。」などと言って、だんだんと脅迫的になってくることもあります。

気の弱い消費者は、分割払いなら何とかなるだろうとその時は思ってしまい、ついつい契約書にサインをしてしまうのです。

家に帰ってよくよく考えた挙句、無用な物を買ってしまったと思い、数日後に連絡をすると、「契約頂いた指輪は全てオリジナルで、すでに加工段階に入っているので、今更解約はできません。」などと、クーリングオフ期間中であっても、解約させないように主張してくる場合もあるのです。

売りつけられた宝石は、とても契約した額ほど高価とは言い難い物が殆どと言って過言ではありません。

逆にこのような形で販売されている物は、殆ど値打ちの無い物と考えておいて間違い無いものと考えております。

つまり、普通に売れないからこそ、隠れるようにして販売目的を告げずに勧誘を迫ってくるのです。

特に若い人達は、普段からあまり本物の宝石を見る機会がないでしょうから、その知識の無い所につけ込んでくるのです。

レーティングレポートと言われる、鑑定書などが付いている場合もあるでしょうが、それが本物であるかどうかも疑われることがあります。

以上は、これまでに寄せられた相談者からの実際の内容を含んでいます。

対処法

最初は、本来の目的である商品の販売の事は告げずに、甘い言葉を掛けてきますので、要件をよく聞いた上で、金銭の支払いが必要なものかどうか、必要な場合にはその価格等もはっきり聞いてみることが大切です。相手側が話をごまかそうとしている様子が伺えた時は、きっぱりと「必要ありません!」と断りましょう。

キャンペーン中ですから、今契約しないと損をするとか、遠くからわざわざ来ているのだから、契約してもらえないと困ります、などと言ってきた時こそ、インチキ業者の印だと思って頂いて間違いありません。

遠くから来たと言っても、契約しなければらない法律などないので、そのために損害賠償や人件費などの請求などに答える必要は全くないのです。

遠くから来ていたとしても、ある程度の期間同じ地域を回っていることが多いので、1件でも契約が取れればかなりの儲けになっているはずです。

オリジナルでの製作であっても、解約できる制度がある以上、解約条件に当てはまる状況であれば、気兼ねなく解約を申し出ましょう。

身に付けて外を歩けないような物をいつまでも持っている必要はありません。

これはアポイントメント商法の典型で、訪問販売の一つであり、クーリングオフの適用があり、契約日より8日以内となります。

最初に本来の勧誘目的を告げないことや、クーリングオフ妨害などがあることが特徴的です。

業者によって対応の言葉は様々です。すでにこういうものに引っかかってしまった方も、まずは諦めずにご相談ください。年月が5年未満の契約なら解約が出来るように対処できることもあります。

なお、何のアポイントもなく、自ら販売店に出掛けて行って購入した宝石は、クーリングオフの適用はありませんのでご注意ください。


まずは無料メール相談をご利用下さい。

ご相談の際には、何時間くらいどのような勧誘をされたのか、一度は断ったのにしつこく何度も迫ってきたのか等、できるだけ詳しい情報をお伝え下さい。

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