宗教団体の勧誘(カルト)

新興宗教団体からの勧誘

日本にも、非常にたくさんのカルトと呼ばれるような宗教団体が存在します。

これまでもっとも典型的で凶悪だったのは、オウム真理教だと思いますが、いつオウムのような宗教団体が再び現れないとも限りません。

信教の自由は憲法で守られてはいますが、人を騙してまで、いい加減な宗教を布教(勧誘)して廻ることはあってはなりません。

そういった団体は、いつの時代にも人の弱みに付け込んですり寄ってきます。

そういった中で、とてつもなく大きな組織を持った宗教団体もあり、さらに全国にその数を広げようとしています。

そこは、霊感商法とあまり何ら変わらぬ方法で、新たな会員を勧誘しようとしているようです。

これまでにも様々な事件を起こし、会員に逮捕者が出るといった状況にありながら、逆に彼らこそが被害者であるかの如く喧伝し、ドンドンと会員数を増やしているようです。

新たな会員を増やそうとして、2013年には脅迫罪で、2015年にも誘拐事件で団体会員の逮捕者が出ています。

こういった一連の事件は報道もされていますし、ネット上にも非常にたくさん溢れています。

しかし当団体は、相手側が突然暴行をしてきたのだと、見事なまでに真逆の話しを繰り広げています。

この団体の代表は、これまでに、大地震が起こる、核戦争が勃発するだの、様々な予言を行ってきたようですが、当然にこれまでに何一つ当たってはいないようです。

終末思想を人々に埋め込みながら会員を増やし続けること自体、普通とは言えません。

治療の見込みのない病気が、医学の常識を超えて奇跡的に治癒したちする話はよく聞きますが、こういった話も、この教団のおかげであるかのような転換をしています。

例えば、ある会員によると(布教のための)広告文配布をしたおかげで、排尿障害が改善したとか、この団体のお題目を唱えたおかげで、あたかもガンが治ったかのような記事が、この団体が発行する機関紙に掲載されています。

何の医学的・科学的根拠もなくこののような話をすることは、大きな誤解を与えることになるので、絶対に許されたものではありません。

これは、不治の病などで、神や仏にもすがる思いを持った人たちの心に付け入ろうとする危険なやり方だと思います。

宗教に一生懸命になることは悪い事ではありませんが、これが行き過ぎて人の道を外すようなことになれば、大きな犯罪に繋がっていくことでしょう。

★今週も勝手にポストに投函されていたので、追記します。

またしても、会員の父親が末期の肺ガンになったが、信心口唱?していたおかげで?穏やかに亡くなっていったのなんだのと、何の客観的な証拠もなく、並べ立てていました。

これを見たガン患者さんは、偏った情報に引き込まれて行く可能性があります。

視力が殆どなかった方が御本草様の功徳で回復したともありましたが、これにも何らの客観的、論理的な説明はなく、ただ信じれば病気が治るがごとく宣伝をしております。

こういった物に絶対に惑わされてはいけませんね。

(私自身は宗教には全く興味はなく、どのような団体にも当然に入っておりません。)

対処法

団体の運営には必ずお金が掛かります。

その規模が大きくなればなるほど、その額も当然に増えていくわけですが、宗教団体はこれを浄財やお布施、喜捨などの名目でお金を集めています。

これを自ら進んで支払う分には、あまり問題にはならないでしょうが、刊行物やおかしなお祈りの道具などを、無理やりにでも購入させようとすることがあってはいけません。

会員になったからといて、そういった物を購入する義務はないのです。しつこく迫ってくる場合には強要罪にもなるでしょう。

祈って病気が治るのなら、医者などいらないという事を、日頃から普通に考えておかなければなりません。

奇跡的に病気が治ったなどの宣伝記事には十分注意して下さい。何かを祈ったから病気が治ったのなどと言ってくるのはマインドコントロールの始まりです。

重い病気にかかったり、人生に大きな悩みを抱えた時こそ、急に近寄ってくる人たちには十分注意をして下さい。

芸能人はお金を持っていると思われているので、そこに目を付ける怪しい人たちや団体なども存在しているようです。

「家族や知人などに相談してはいけません。」などと言われたら、それはかなり怪しい宗教団体の人間だと考えて間違いありません。

しつこく家にやって来て困っている場合は、刑法130条の住居侵入罪や不退去罪になり得ます。【正当な理由がないのに、人の住居など(『人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船』)に侵入した場合に成立する。法定刑は3年以下の懲役または10万円以下の罰金である。】

憲法や刑法などの法律は何よりも強力な味方ですから、これらをしっかり頭に入れておけば、相手が何を言おうと負けることはないのです。


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